実践派の粋、とくとご覧あれ!?
実践的なカードマジックのレパートリーをお探しの方へ。 このDVDシリーズ、絶対のお勧めです。
ゆうきとも「カードミラクルズ」、いよいよ第6弾! ファンの方、大変お待たせいたしました、今回も傑作が目白押し!
まずは動画をどうぞ。
内容を見ていきましょう。
■Do As I Do エースオープナー デックを演者と観客で半分ずつ裏向きに持ち、それぞれが1枚ずつ順に 2枚のカードを選び出します。 それらの数字がことごとく一致し、フォーオブアカインド(フォアエースなど)が 勢ぞろいします。
今回の手順では、最初に全てのカードを選んでから、2つの「一致」を続けて示す構成。 もちろん「ペア」を2つ出すこともできますが、「フォーオブアカインド」の出現にも最適です。 ですから、オープナーとして使えるのです。
ワンアクションで全てを一挙に解決する頭の良い手法・構造にも注目してください。
■スピード・ジャズ テンポアップさせたジャズ・エーセス。 ばらばらに置いた4枚のエースが、1箇所に集まります。
通常だと「3段構成」で、3枚を1枚ずつリーダーカードの元に集めていきますが… 今回は、まず1枚が移動し、残りの2枚が一気に移動する、という「2段構成」に集約。 「繰り返しの妙」というよりは、よりダイナミックでドラマティックな展開に。 通常のジャズ・エーセスとは雰囲気がだいぶ違います。
■ツアー・コンダクター いわゆる「インビジブルパーム・エーセス」ないし「オープン・トラベラーズ」のテーマ。 クラシックですが、ゆうき氏は実践派の目から、細心に考え抜き 時に大胆にアレンジを加えます。
この作品でも、最初の1段を巧みな戦術でカットアウトして 本当に「おいしいところだけ」を残す…という見事な戦略が取られています。 この手の作品にやりづらさを感じて、いた方はゆうき氏の「ツアーガイド」に ならって演じてみてください。
■フリー・ホフジンザー 観客に1枚のカードを選んでもらい、デックに戻します。 4枚のエースを使ってそのカードを当てる、と言って、エースに手をかざすと、 なんと1枚のエースがビジュアルに裏返ってしまいます! 最終的に、裏向きになったエースが、観客のカードそのものに変化してしまいます!
ホフジンサープロブレムをご存知の方には、余分な動作がないことに注目が いくかもしれません。これは一般の観客に対しても同様で見た目にもスッキリとし より不思議さが際立ちます。
心理的な策略や、デメリットをメリットに転化させる発想などにも着目してください。
■インナーワールド これは、手法的には「ダック&ディール」というマジックをベースとした発展形ですが、 現象的には10枚のカードのみで行う「アウト・オブ・ディス・ワールド」のようなトリックです。
5枚の赤いカードと、5枚の黒いカードを抜き出します…ほかには何も使いません。 10枚を裏向きのまま混ぜ合わせてから、2人の観客の意思に従って分別していきますが… 見ると、1人は全て赤のカード、もう1人は全て黒のカードを選んでしまっています。
レギュラーデックから10枚のカードをその場で抜き出して、即興で演じられます。 余分なカードも使わず、本当に10枚だけで、観客に調べてもらっても大丈夫です。 比較的易しく、手順も演じやすい作品です。
■トリプルスリー インポシブル・ロケーション系のマルチプル・ディビネーション。 3枚のカードを、不可能設定の中で次々と当てていきます。
結構なマジシャンの方が見ても、追えない(タネが分からない)と思います。 それぞれのカードは、完全に混ぜられてしまい、何の手がかりもないように感じます。
この作品にある条件として、デックの枚数が52枚でなくてもよい そして完全即興という点です。 借りたデックでもできて、枚数を数えて確認する必要もありません。
また、観客が3人いれば、クロースアップトリックとして 至近距離で演じることも可能ですが、逆にステージなど かなり大人数の前で演じることも想定して手順を組んでいます。
■アンダーコントロール 2人の観客が選んだカードと、マジシャンのカード…合計3枚を使います。 マジシャンのカードは胸ポケットに、そして観客の2枚はデックに混ぜてしまいます。 1人目の観客のカードが、演者のズボンのポケットに飛行して現れます。 2人目のカードもデックから完全に消えてしまいます。 そして、こちらもポケットから現れるかと思いきや、予想外の展開となります。
これは、1つの新しいシステムを解説したもので 以上の「カード・トゥ・ポケット」の演技以外にもさまざまに応用が 可能です。解説でも、「カード・アンダー・ザ・ボックス」の演出も 紹介しています。
上記全ての手順で、トリックカードなどは一切使用しません。 1作品のみ、少し「余分な物」を使用しますが、それ以外は 全く一組のレギュラーデックのみで行えて、かつ、面倒な準備も必要なく 即興的に演じられます。
まさに、ゆうきテイスト満載なDVDとなっています。 |