多少の準備は必要ですが かなりオープンな、予言が演じられます! あらかじめ予言を示しておく、または明言してしまう というタイプのカードマジックで「オープンプリディクション」 と 言われるものがあります。 もともとは、ポールカリーの提案したプロブレムとして 歴史がスタートするトリックなのですが マジシャンの興味をそそるものなのでしょう、このプロブレムに対しての 解決策ばかりを扱った、書籍まであるくらいです。 ある意味で、理想的な「オープンプリディクション」は 非常に条件が厳しく、どの程度の条件を緩やかにするのか というところに、それぞれのマジシャンのセンスが 活きてくるものだと思います。 このDVD中では、全部で3作品を解説しています。 ベースになるメソッドは全て同じもので 少しずつ、異なったハンドリングになっています。 DVDのタイトルは「ヌメルス」 と発音するようです。 ラテン語の単語で、英語で言えば「ナンバー」などになるようです。 動画をご覧ください。 VIDEO 演技としては、以下のようになります。 マジシャンは1組のデックを取り出しますが、そのデックとは異なる 裏の色をしているカードを裏向きの状態でテーブルに置いて 予言だと明言します。 デックを軽く混ぜて、一番上から表向きにしつつテーブルに配ります。 好きな所でストップなどをかけてもらい、そのカードは裏向きのまま配ります。 もちろんデックのカードはバラバラで、同じカードはありません。 ストップをかけたカードを表向きにして、予言を表向きにすると 一致しているのです。 メーカーからの、売り文句としては・・・Shuffled deck Can be performed with any deck of cards 2-second setup Ideal for table hopping Any number can be named, no force Concept can also be used as a force Can be performed surrounded となっています。 実は1点のみ、首をかしげたくなる部分がありまして・・・ 1枚のギミックカードを作り、それを仕込ませるのです。 その製作を考えると「2秒で準備完了・・・」 というのは、ちょっと過剰かと。 どんなデックでも演じられますが、こちらももちろん準備が必要です。 まるで仕掛けなしのように読めてしまい、実際には仕掛けカードを必要とする! ってなってしまうとガッカリ感が出ますので(笑)。 最初にその点はお伝えしておきますね。 他は、すべてその通りです。 仕込んでしまえば、周りを囲まれていようと 繰り返し演じることも可能です。 そのたびに、選ばれるカードを変えることも可能になってきます。 恐らくそのカードを仕込んだまま、相手に渡してデックを混ぜて もらっても、気づく人はまずいないでしょう。 その程度の加工です。商品はDVDが1枚のみで解説は英語です。 その中で、ギミックカードの作り方を解説しています。 実にシンプルで、DVD中で紹介している物でなくても 代用品の製作は可能だと思います。 メインの手順以外に2つ、合計3つの手順が解説されています。 手順中ではパスなどの高等なテクニックを必要としていますが 観客の目はそこにない状態で行うことになりますので それほどシビアではないでしょう。ただ、まったくの初心者には向かない手順だとは思います。 むしろテクニックをある程度使える方の方が こういった「何もしない」風のトリックが効果的になると思います。 I−MAGICでは、オリジナルでギミックカードを作る際に 使用するアイテムを付属させていただきます。 さらに、補足の原稿をお付けさせていただきます。 使用するアイテムですが、1つ持っていればそう簡単に なくなるものでもありませんし、なくなったとしても国内で 比較的簡単に手に入る物ですので、ご安心ください。 さらに、DVDと一緒にアドレスが記載された紙が 同封されています。これは、ドイツ語のオリジナルレクチャーノートが ダウンロードできる物だそうです。 恐らくこちらはダウンロードしなくても問題ないでしょう。 ギミックカードの製作は難しくないですし、作っておけばかなり長く 使えるものだと思います。その手間をしても、十分に効果的な トリックだと思いますので、ぜひどうぞ!!