ライアンシュルツのセンスが光るチョイス!
その名にたがわぬシンプルでストロングな
カードトリックたちです。
技巧の粋を集めたような、指先の神経を研ぎ澄ます
そんなカードマジックがお好きな方もいれば
難しくはないけど、巧妙に煙に巻き、そしてマニアもびっくり
のようなトリックを探している方もいるでしょう。
このDVDは後者の方向けです!
今回のライアンのトリックは、古今東西の強力なトリックを集めてあります。
ライアン自身のトリックも載っていますが、どれもが非常にシンプルで
効果的なものばかりです。
看板に偽りなしの、お奨めDVDです!
スーパーストロング・スーパーシンプル
まずは動画をどうぞ。
内容ですが・・・
≫ "Forget to Remember" by Ryan Schlutz
少々挑戦的なカード当てです。
1枚選んでもらった後で、さらに難しくしようといって
カードを変えてもらいます。
そのカードが、実は予言されています。
≫ "Emotional Reaction" by Dai Vernon
観客が自由に選んで、デックの中ほどに戻し
よく混ぜますが、マジシャンはカードを当ててしまいます。
≫ "Borrowed OOTW" by Various
借りたデックでできる、アウトオブディスワールドです。
途中で赤黒のパケットを入れ替える動作もなく
テンポよく進む手順になっています。
≫ "Pulse Detection" by Ryan Schlutz
自由に選んでもらったカードを相手自身が
当ててしまうというものです。
その分少し仕事が入りますが、カードの変化現象も
行っているように感じます。
手法的には、バーノンと同様ですが
演出が異なっています。
≫ "Prior Commitment" by Simon Aronson
2人の観客にデックをカットしてもらい、そのパケットの
ボトムカードを覚えてもらいます。
1組に戻してデックをスプレッドすると
2枚のジョーカーが表向きで出てきます。
これらのジョーカーがアシスタントになっていて、何枚目にあるかを
教えてくれるといって、マジシャンは2つの数字をコールし、その枚数分
配っていくと、確かに覚えたカードが出てきます。
ここで、1つ嘘をついているといって
ジョーカーが教えてくれているのではなく
ジョーカーの後ろに書いてある、と言ってカードを裏向きにすると
枚数目がすでに書かれています。
≫ "Bath Towel Mentalism" by So Sato
観客2人にテーブルの下で、パケットから1枚を選んでもらい
ひっくり返して自分のパケットに入れてもらいます。
一方の人はケースにしまってしまい、もう一方の人は
パケットをテーブルに出します。
演者は、表向きのカードを見事に当ててしまいます。
≫ "It Cuts Deep" by Ryan Schlutz
カットディーパーフォースを利用した
3枚のカード当て。
全く準備なしで、テンポのいいカード当てになります。
≫ "All Expenses Paid" by Jim Krenz
観客の手の中で起こるカードアクロス現象です。
少々特殊なカードも使いますが、その分何もしてない鮮やかさが
生まれてきます。
≫ "Upside Down Deck" by Francis Carlyle
非常にシンプルな、2枚のトライアンフ現象です。
演者と観客が1枚ずつ選び、互いのパケットの中にカードを入れます。
表と裏で、互いのパケットを混ぜますが
一瞬で互いの覚えた2枚のカードのみ逆向きで現れます。
≫ “The Absent Player” by Dani DaOrtiz
観客と一緒に数枚のパケットを持ち、1枚を覚えて混ぜていきます。
非常にランダムに混ぜているはずなのですが、最後には
全員が自分の覚えたカードを当てています。
≫ "Gemini Location" by Liam Montier
2枚のカード当てですが、ジェミニツインズの原理を利用し
ロケーションで当てていきます。
≫ "Poker Players Picnic Redux"
by Ed Oschmann and Tom Dobrowolski
4人の観客が適当な枚数のパケットを持ちます。
そして、ボトムに来ているカードの数字分の枚数を下にまわし
他のパケットに1枚ずつ配ります。
これを繰り返していくと、すべてのパケットのトップからAが現れます。
古典のトリックですが、より自由度が高く感じる分優れている
トリックになっていると思います。
≫ "4 Sided Gemini" by John Bannon
観客に1枚を渡し、2人の観客に好きな枚数を決めてもらい
その枚数を配ってもらいます。
配ったパケットの上にジョーカーを表向きで重ねて、印にしておきます。
2人が行った後、ジョーカーの隣のカードを見てみると、2枚ともAです。
そして、2人の配った枚数を加えた分だけ、カードを配ると
もう1枚のAが出てきます。
そして、最初から観客の持っていたカードもAです。
≫ "Shuffle-Bored" by Simon Aronson
いわゆる「ごちゃまぜ予言」です。
予言をメールで相手に飛ばすところは現代的です。
オチの1文が見えないように行間を考える所が重要です。
≫ "Silent Tansmission" by Eddie Fields
電話越しで、相手に作業をしてもらい
カードを当ててしまいます。
原理的には古典の方法を使っています。
≫ "Six Covers Six" by Ryan Schlutz
カットして覚えてもらったカードを、デックをシャッフルしたのちに
当ててしまいます。
特殊なカードを1枚使い、それが巧妙に機能します。
≫ BONUS: Moves Toolbox
たっぷりと3時間近くのDVDです。
解説は全て英語ですが、非常に丁寧ですので
見ていれば十分に理解ができるかと思います。
古いトリックも入っているので、最近マジックを始めた人には
逆に目新しく映るのではないでしょうか?
古典の名作、それも強力でシンプルで簡単なものを
手に入れてみたい方は、ぜひどうぞ!
|