ついに第7弾、まだまだ驚かせてくれます。
普通、メンタルマジックやメンタリズムは重たくなりがちです。 演技にマジシャンのキャラクターが引っ張られて、思わず神妙な感じに なってしまうこともあるとは思います。
だからと言って軽いタッチで演じても、パワーが落ちてしまいもったいない ことになりかねません。そのバランスは、非常に難しいものがあります。
日本人ではメンタルマジックを得意としている人もあまり多くないので 勉強しにくい物ですが、膨大な量のメンタルを実践的に演じてるDVDが このシリーズです。
ついに第7弾、なかなかこれほどの量をリリースするの至難の業ですが さすがオスタリンド、今回もあっけにとられるほど不思議なことをしてくれます。 それでいて、本人のキャラクターは極めてニュートラルな感じ。
タネ・仕掛けだけではなく、学ぶべきところがありそうですね。
収録作品
クエスチョン&アンサー・アクト 抱えている問題を当てるだけでなく、それに次々と答えていきます。 マジックの現象に+アルファを加えることでエンターティメント性と意味を持たせた傑作。
テスト・コンディションII シリーズの2巻で演じた「チャレンジ・マインド・リーディング」 にさらに 不可能性を加えた、マニアのカーディシャンをも騙せてしまう最高に不思議な カード当て。由に引いてもらい、自由に戻してもらい、観客自身にシャッフル させますが、それでも見事に当ててしまいます。
トリビュート・トゥ・ターベル 観客に自由なカードを1枚覚えてもらいます。マジシャンがファンにしたデックの上に 別の観客の指を当ててもらうと…それがなんと覚えてもらったカード!
サイコロジカル・インポッシビリティ 自由に覚えてもらったカードが広げたデックから消え、事前にあらためた マジシャンのポケットから出てくる…。 スタンダードな現象に工夫を加えた、シンプルかつ強烈なカード当て。
マッチブック・プレディクション 引いたカードが紙マッチに予言されている、これを2度続けて演じてしまいます。 シカゴ・オープナー現象を紙マッチで行うことで、まったく別のマジックに してしまいました。
ESPスタック ESPを独自の法則でスタックにすることで、超能力研究で行われる 透視テストを完全に再現。
オスタリンド・デザイン・デュプリケーション・システム ESPスタックで行った透視テストを、観客が描いた複雑な絵で行う手順。 マジシャンの見えない場所で描いてもらったものと同じ絵を、見事に スケッチブックに描き上げてしまいます。
アッシュ・オン・ザ・ハンド 「腕に灰をつけることで当てるカード当て」を、観客が思い浮かべた人物の イニシャルで行います。
ペン・パドル・ムーブ オスタリンドがトレードショーで必ず演じる、代名詞的なマジック。 ペンに書かれた文字が繰り返し消えたり、出たり。 「なんだ、アレか」と思われた人、演技を見てみ下さい。 これにはうならされます!
ダッズ・フェバレット 観客がカットして4つに分けたパケットのトップが、全てエース! オスタリンドが子供の頃、父親から教わったマジックですが今見ても まったく古びない不思議さです。
ホーンテッド・キー カギが独りでに動く古典の現象。しかしオスタリンドの方法なら マジシャンはまったく動くことなくカギが動き出します!
ソリッド・ゴースト 折りたたんだハンカチの中にいる「おばけ」が動き出す…。 「おばけ」は消える直前まで観客自身に触って確認してもらうことができます。 よくある道具ですが、オスタリンドはこれをショーの クライマックスとして行います。どのようにしてあの道具を一級のマジックに 仕立て上げるのか!?
各マジックは「セット」という分類でくくられていますが この「セット」はこれだけで1つのミニ・ショーとして演じられるように 起承転結を考えて構成されたもの。
ぜひ、レパートリーに取り入れてみてください。 |