今回は6つのコンテンツ、どの記事も読んで楽しいものです。
魔法修行も第8号まで来ました。 これだけ本が売れないと言われながらも、8号まで発行されているのには もちろん意味があります。
内容が良いのはともかく、ページ数が少ない(笑)! サッと読めますが、実はよく読むと様々な示唆に富んでいます。
フォーサイト庄司氏に、今回のお勧めは?と聞いたら 「からくり4変化」と言っていました。 最近、頻繁に演じているところを見ますし、実際にウケているところも 見ていますので、ぜひぜひ工作してみて下さい。
1.『からくり4変化シート』庄司タカヒト 工作マジックの企画で考えられたマジックで、古くからあるから伝わっている 細工折紙を参考にしています。たった1枚の紙(B5くらいの紙です)に ハサミをいると、楽しい工作マジックの出来上がり。
面の変化を理解しておけばいろいろと楽しめるトリックだと思います。
2.『ブラックプール紀行』日向大祐 イギリス・ブラックプールのコンベンションの模様を克明にレポートして 頂きました。日向氏はこのコンベンションでクロースアップマジックコンテストに 参加、見事1位に輝きました。
コンテスタントとして参加した様子と素晴らしいコンベンションの様子を 文章で感じていただきます。ちょうどFISMも行われていましたので この文章を読むと、さらにブラックプールがどんな所なのかイメージできるでしょう。
3.『デック・YUMEMAKURA』岡野将太 1組のトランプの上半分を少しずつスライドさせていきます。 真ん中を過ぎても更にスライドを続けます。支えている手を離すと上半分の トランプは落ちそうですがアンバランスな状態ではありますが落ちないで 安定しています。
カードのサスペンション現象でもいいでしょうし、浮遊現象としてもいいでしょう。 シンプルな方法論ながら、その即興性や、最後のクリーンナップのハンドリングなど センスが光るトリックです。
4.『テーブルホッピングのすすめ』庄司タカヒト 今回は少々ショッキングなサブタイトルがついています(笑)。 〜使えるものは1割もなかった〜 趣味のマジックと実践のマジックの違いに触れながら、ホッピングで効果的な マジックを細かく分析考察しています。アマチュアの方でも普段演じる時の 参考になるのではないでしょうか?
誰のためのマジックであるのかに気が付くことの重要性と、興味のない方を 引き込むための戦略が理解できることでしょう。なかなか語られることのない プロの視点からのマジック考です。
5.『ホッピング・ファイル8』庄司タカヒト すっかりおなじみになりました実践ホッピングルーティーンですが 今回はフォーサイト商品でもある暗算祈願を取り上げています。
ほとんどの方がご存知の、いわゆる足し算の錯覚トリックであります。これを 100%の成功率にあげるための言い回しは大変参考になるでしょう。 実際の現場で盛り上がっているテーブルを見ると机上の考えでないことは 疑いようがありません。今回も実践に裏打ちされた考え方を 惜しみなく紹介してあります。
サラリと大切なことが書かれていますので(笑)、読み飛ばすことのないように!
6.『通いの碁石 2012』ゆうきとも 「コインズ・アクロス」と呼ばれる、複数枚のコインを使用した移動表現において 両手をクロスさせるサトルティについて触れながら、実践向きのスリムな手順を 紹介しています。どうしても繰り返しが多くなるトリックでありますが 入れ物をうまく利用する他、巧妙なサトルティによってうまく変化をもたせて います。クラシックなトリックですが、まだまだ改良できることを教えて くれているような作品です。
ページ数は20ページ、でもその中には使える情報がちりばめられていますので ぜひお楽しみください。 |