リー・アッシャーお得意のロードムービー? まあとにかく、凝ったつくりの内容です。
まるで映画のような作りこみ方、そしてケースの豪華さ DVD2枚組で、付属冊子の厚みと内容・・・ それらを考えると、かなりお得な価格設定になっています。
以前にリー・アッシャーとポール・ウィルソンの2人で作ったロードムービーに 「Hit the Road」というものがあります。
彼らが旅する道中、様々なマジシャンにあって、いろいろなマジックを見せてもらったり 物によっては解説もあります。
こういった凝った内容の動画は、非常に苦労が多いと思うのですが、今回も リー・アッシャーは頑張りましたね。 マジックもかなり凝っていますので、カードマジック好きはたまらない内容になっていると 思います。
今回の主人公はChris MayhewとBen Train。 共に作品DVDを出すくらいの強者です。
役柄としては、リー・アッシャーの演じたマジックの秘密が知りたくて 彼に頼んだところ、リーからあるものを探す手伝いをしてほしいと言われます。 それを探し出せたら、なんでも教える、という言葉に乗り、彼ら2人は 奇妙な人々の下へ訪れることになります。
その中でカードマジックなどが演じられ、解説されるのですが どれもが、かなりのトリックです。
映像全体もよくできていますが、これらトリックも負けていません。
1. Lu Lu Lemon (Chris Mayhew) マジシャンが予言のカードを1枚、パケットの中に裏向きで差し込んでおきます。 このパケットを脇によけた状態で、観客が自由に1枚を選びますが 予言が見事に一致します。 (このトリックは付属の冊子で解説されています)
2. Colour Changing Deck (Glenn West) 連続的なカラーチェンジ現象ですが、かなりビジュアルで魅かれるトリックです。 スペシャルボーナスとして、Ed Marlo のスナップチェンジのアレンジも解説 しています。
3. Wide Open Travelers (Glenn West) オープントラベラーですが、表向きのテントバニッシュを行ったり ビジュアルにカードが現れたりと、ハードコアな作品です。
4. Detour on 51st Street 2枚のジョーカーで、観客のカードを探し出すサンドイッチ現象ですが ポーカーのようなプレゼンテーションで行う面白い手順です。 (このトリックは付属の冊子で解説されています)
5. Harmony (Jeff Hinchliffe) トライアンフ現象ですが、本当にシャッフルを行っています。 1枚を選んでもらい、音で当てると言って何度かシャッフルを行います。 スプレッドすると相手の選んだカードのみ表向きになっていますが、他のカードは 完全に順番に並んでいるのです。
6. Oil and Water (Jeff Hinchliffe) よく混ざっているデックから、赤のカード、黒カードの4枚ずつを 抜き出して、オイルアンドウォーターを行います。 さらには、混ざっていたはずのデックも、赤と黒に分かれてしまいます。
7. Training Wheels (Ben Train) 4枚のAを取り出す、プロダクションの手順です。 このDVD中では、比較的簡単にできるトリックだと思います。
8. Hold 'em Seductively (Chris Westfall) ポーカーのルールの1つ、テキサスホールデムをテーマにしているトリックで 折られたカードと普通のカードが入れ替わってしまいます。
DVD2枚ですが、演技解説に関しては1枚目のディスクで確認できます。 2枚目は、解説部分をすべて抜いた、一般の人と一緒に見ることのできる エディションのもの、NG集などがまとまっています。 内容は全て英語です。
英文冊子は出演しているマジシャンに関しての内容や、映像中で演じたトリックの 解説が記載されています。日本語和訳は付属しませんのでご注意ください。
映像に関しては、ベタなギャグなども入っていて、単純に見てて 笑えるところもあり、本当に凝っているものです。 |