RSVPマジックと言えば、リアルな現場でマジックを演じ 腕を磨き続けている人たちの作品集を出すことが多いのですが 今回もまた、イギリスの若手マジシャンをピックアップ。 今回ピックアップされたのは、グラント・メイドメント。 彼のサイトを見てみると「The Bath Magician」と 表現がされているのですが、これは決して 健康ランド的な場所ではなく、きちんとした宿泊施設に スパ施設が併設されているような立派なホテルで 長く演じてきたから、という意味のようです。 ロンドンにあるマジックサークルにも属しているマジシャンで 企業パーティーやイベントなどで活躍する 実力派のマジシャンのようです。 そんな彼の作品集 2枚組合計12作品をお楽しみください。 タイトルはフラネティック 英語で「大騒ぎの」などの意味です。 動画をどうぞ。 Volume 1 Contents Your Signed Card 彼のお得意のトリック、サインカードを使ったトリックの後で演じるトリックです。 4枚のジョーカーを示しおまじないをかけると、1枚ずつひっくり返っていきます。 相手の手の上に置いても、カードがひっくり返ってしまいます。 その1枚を持っていてもらい、残りのジョーカーの裏を見てみると 色が変わっていて、メッセージが書かれています。 そして、相手の手に置いたカードを表向きにしてもらうと、いつの間にか 相手のサインカードに変化しています。 セットも非常に簡単で、実用的なトリックになっています。 演技動画でストローリングの場で演じている際に 相手がカードを返さなように、相手の手のすぐ上で演じる所とかは 場数を踏んでいることが、一目で分かります。 Lucky Poker Chip 不思議なチップを持つことで、カードが当たります。 小銭入れを取り出し、中に入っているチップを示し 幸運のチップであることを説明した後、小銭入れに戻しておきます。 1枚のカードを選んでもらい、デックに戻してよく混ぜます。 中ほどから1枚を抜き出し表を見せますが、覚えたカードではありません。 でも、マジシャンはそれを知らない状態です。 チップを手に持って、これがあれば当たります、などと言います。 カードを確認すると、先ほど見せたカードとは異なりますが いつの間にか、カードの表が変化しています。 そして、いつの間にかチップが消えて、小銭入れに戻っています。 シンプルな手順ですので、演じるのは簡単だと思います。 シンプルな中にも、現象がいくつも起こるため、楽しいトリックだと思います。 Overkill マジシャンは予言のカードが入っているパケットを あらかじめテーブルに出しておきます。 観客にデックから3枚を選んでもらい、予言を確認します。 すると、予言のカードは全てブランクです。 しかし1枚ずつカードの表と裏が印刷されて全て当たります。 最後にはブランクに戻りますが、さらにトリックは続いて 選ばれた3枚のカードの裏を確認すると、3枚ともバラバラの裏の色で デックを確認すると、先ほどの色とは変わってしまっています。 非常に豪華なカラーチェンジングデックで、セットアップも非常に簡単です。 ジョンバノンのトリックをベースにしていますが かなりイメージは異なるものに仕上がっています。 The Jokers Know 観客にデックから1枚を選んでもらい、サインをした後でデックに戻します。 ポケットからさらにジョーカーを2枚取り出して、これらを使って当ててみる と言います。デックのトップに置き、1カットするとジョーカーが1枚のカードを 挟んでいて、サインカードです。 今度は自分でやってみると言って、サインカードをポケットに入れますが おまじないをかけると、デックのトップに戻ってきています。 さらに、デックの中ほどにサインカードを入れて、観客におまじないをかけて もらうと、やっぱりデックのトップに来ます。 ここで、ジョーカーはあらかじめ選ばれるカードを知っていたんです と言って、2枚のジョーカーを裏返すと、相手の選んだカードが 書かれています。 でもこれは、ジョーカーにとって簡単なマジックですと言って デックを表向きにスプレッドすると、フェイスは全てブランクです。 そして、すべてを手にとって確認してもらえます。 これもまた、かなり豪華な手順になっています。 アンビシャスエフェクトも入ってきますので 手順の長さも、結構自由に変えられるので実用的な手順だと思います。 Monte Knives 3カードモンテの演出で、カラーチェンジナイフを演じています。 2本のナイフを出して、通常なら3枚のカードで行うトリックだけど 今日はナイフでやってみる。まずは2本使いますと言います。 どちらの手にどちらの色のナイフを持っているか、見ていてもらいますが 全く当たりません。 最後に、1本だけを握って、何色だと思う?というと 先ほどまで全く見かけなかった色の、3本目のナイフが現れます。 通常のカラーチェンジナイフのセットが1つだけでは ちょっと演じられないのですが、クイックなトリックで 面白いと思います。 Shrinking Pen/Jumbo Coin 演技動画が2種類あり、1つ目は子供相手に演じているのですが その子供の振る舞いが可愛くって、周りの大人たちの 笑い声も入っています。 1コインとペンを使ったトリックです。消えたり現れたりしつつ 途中でペンが短くなってしまい、最後にコインは大きくなります。 元になっているのは、ダンハーランのアイデアの商品ですが 現在では手に入りにくいものになっています。 Volume 2 Contents: Repeat Sandwich サンドイッチ現象と、カードTOワレットの現象を 1つにしているパワフルな手順です。 1枚を選んでもらい、サインをしてもらいます。 適当な数字を言ってもらい、そのカード2枚を使います。(赤の7を2枚など) そのカードがサインカードをつかまえてくれて、デックに戻しても 再度間に現れます。 「実はこうなることが分かってました」などと言いつつ 財布を取り出すと、3枚のカードがあり、サインカードを挟んでいる 2枚も一緒に財布から現れます。 特別にあらかじめの準備もいらないので、どこでも 演じられるトリックだと思います。 使っているワレットはJOLの物です。 Marked Cards なんかいろんなことが起こる、パケットトリックです。 マークのされている4枚のAがあって、音に反応するといいます。 指を鳴らすたびに、1枚ずつ表向きになります。 そして、ちょっとだけインチキしていると言ってカードを示すと ロイヤルストレートフラッシュになっていて、裏面を見ると 先ほどまでとは全く異なる裏の色になっていて、サインペンで バツ印が書かれています。 ビルマローンの手順に影響を強く受けているもののようです。 左利きだからこそでき出る、面白い方法を利用して 同じフェイスが複数見えることを、密かにカバーしています。 Poker Jokers 複数段の現象ですが、最初の方の現象が後半を作る 巧妙な流れになっています。 デックをよく混ぜてもらい、演者はジョーカーを3枚示します。 デックに少し触れてジョーカーのパケットを見てみると 1枚のAが現れます。これを4回繰り返し、4枚のAをデックから 取り出します。デックを見ると確かにAはありません。 Aを戻して、もう1回やってみるといいますが、上手くいきません。 ジョーカーを確認するといつの間にか2枚になっています。 どうも、仕事をする気が無くなってしまったようで その理由はだれでもできるようなことだから、と言います。 デックを広げてみると、4枚だけ裏の色が異なるカードがあり それらがAです。 No Pocket Deck Switch まさにタイトルの通りのものです。 あらかじめ目の前に2デック出してある状況下で 利用できるテクニックです。 トリックとしては、2デックを使った予言のトリックです。 最後のオチとして、透明デックが現れます。 基本的な考え方は「スティルファンシーポットオブジャム」 の流れです。 Killer "Kickback" Key 鍵とコインを使ったトランスポジション現象です 元は、ジェイサンキーのトリックだそうです。 日本円の硬貨でもできると思いますが 鍵のサイズは若干選ぶと思います。 Star Sign Deck 予言とカード当ての、二重のエフェクトになっています。 1人の観客にカードを選んでもらいます。 そしてもう一人(同じ人でも構いません)に生まれ月をたずね 星座(Star Sign)もたずねます。 マジシャンは相手の顔色でカードを当てますが、そのカードを 抜き出して、生まれ月を聞きます。 カードをひっくり返すと、相手の星座が書かれています。 ここで使っているデックは以前単売されていた「iContact」 という商品の考え方をベースにしている特殊なデックです。 自作できるものですが、少々面倒な物かと思います。 商品はDVD2枚セット、演技解説は全て英語ですが 見ていれば十分に理解できる範囲だと思います。 最近はこういった作品集的なDVDが少なくなってきていますが 楽しめるものになっていると思いますので、ぜひどうぞ!
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