ゆうきとも氏が、自らのオリジナル作品を 公開し解説する渾身のシリーズ。
カードマジックファンの方、および、 ゆうきとも氏のファンの方は必見です!!
ゆうきともの カードミラクルズ <第4集>
今回も、皆様のご期待は裏切りません!
さて、今回の「第4集」の特徴は…まずは何と言っても 「フラッシュカウント」でしょう。
ゆうきとも氏が工夫・開発した、新しいカウント技法。 これは、極めて実践的・実用的で、有効かつ有用な技法です。
これにより、パケットトリックや、パケット的な操作を伴う カードマジックに、新たな世界が広がります。
カウント自体の解説に続いて、このカウントを効果的に 用いたオリジナル・ルーティンを3作品収録。
「CRM」「オイル&ジェントルメン」 「ロジカルテスト」…
単なる技法の応用というレベルではなく、 それぞれ個別に完成度の高い作品ばかり。
例えば、リセットやオイル&ウォーターのプロットに、 この新しい技法を掛け合わせることで、はたして、 どんな効果が生まれるのか?
技法という「手段」の進歩によって、 現象や手順も進化していく実証が、ここにあります。
そして、この「第4集」で、 もうひとつの特徴的なコンセプトが「シャフル・フリー」。 観客自身の手でカードをよくシャフルしたのに、 それでもカードが当たる…
あるいは、観客の意思で、好きなようにカードを配置したのに、 思い通りの結末となる…
「コンパス」「ウィッシュフル」「エコ・ロケーション」の 3作には、それぞれ、演技の核心に、 観客自身にカードを混ぜさせる、自由な操作をさせる、 という概念が包含されています。
マジシャンが関与できない状況の中で、 それでも現象が起こるわけですから、これは驚きます。
しかも、お客様が積極的に演技にかかわる、 観客参加型マジックの利点も併せ持っています。 「観客参加」の「不可能設定」、 最高の掛け合わせといえるでしょう。
なお、個別の作品については 「収録内容の詳細を見る」の項を、 ぜひご覧ください。いずれの作品も、基本的に、 レギュラーデック1組のみで演じられます。
(「コンパス」のみ、プラスアルファの用具を 使っていますが、家庭で手軽に用意できる類のもので、 簡単な準備で可能です。当DVD中でも「変り種」の 好トリックですので、ぜひお試しください)
前作までと同様、「作品」「演技」そして 「解説」の全ての面において、ゆうきとも氏ならではの クォリティの高いものに仕上がっています。
<収録内容>
1.フラッシュカウント 今回のDVDの肝となる、新しいカウント技法。 少しだけトリックに踏み込んで説明すると、 これはいわゆる「ツー・アズ・フォー」タイプのカウント。 パケット(実枚数は基本形だと4枚、応用的には3枚以上で 実質7〜8枚まで?)を4枚に数え、 なおかつ2面のフェースのみしか見えません。 具体的には、例えば、パケット内に2枚の 「異色・同数字」のカードがあれば、 フォー・オブ・ア・カインドに見せられます。 すなわち、基本効能としては「ジェミニ・カウント」 や「リズム・カウント」と同種のものですが、 これらとは、だいぶイメージが異なります。 今回の「フラッシュ・カウント」の特長は、 完全に手の中だけで行え、テーブルを必要としないこと。 そのため、テンポよく、大変カジュアルに示せる上に、 エキストラカードを隠しやすいので、 応用性が広くなっています。 スタイル自体がスタンディングでのパフォーマンスにも 適する形式になっている点や、動作の統一性が極めて高く 比較的自然である点もポイント。 「ミラージュ・カウント」「スマイル・カウント」 「スピリット・カウント」などを参考に、 ゆうきとも氏が工夫し構成したカウントです。
応用性が抜群に広いので、基本技法の1つとして 定着する予感がします… ぜひ、今のうちに押さえておいてください!
2.CRM タイトルは「カラー・リセット・ミキサー」の 頭文字を取ったもの。 赤と黒が4枚ずつ、合計8枚のカードを使って 「カラー・リセット」を行います:すなわち… 卓上に置いた赤のパケットと、手元の黒のパケットが、 魔法の力で1枚ずつ順に交換されていきます。 そして、完全に入れ替わった後で、また、あっという間に 元の状態に戻ってしまいます(カラー・リセット)。 最後に、さらなるクライマックスが…赤と黒、 2つのパケットを重ね合わせると、 一瞬にして交互に混ざってしまいます! 一般的なリセットの現象に予想外のエンディングを 付加した拡張版で、ノーエキストラ、 スタート・クリーン&エンド・クリーンです。 過程のリセットのパートも斬新。 スマートかつスピーディで合理的なハンドリングに なっています。(手元側のパケットのカードを、 途中で一切テーブルに置かずに進める点が特徴的)
3.オイル&ジェントルメン 「オイル&クイーン」(ロイ・ウォルトン)の バリエーションにして決定版。 数札の黒いカードと赤いカード(各4枚ずつ・計8枚)を 「男性」と「女性」に見立てて、 交互に混ぜて「カップル」を作ります。 2組のカップル(4枚)で様子を見ますが、 相性が合わないのか、すぐに赤2枚・黒2枚に 分かれて(別れて?)しまいます。 最終的には、その4枚のパケットに、 4人とも全ての女性が集まってきてしまい (4枚とも赤いカードになる)… 残った4枚を見ると、なんとこちらは、 驚くべきことに、本当に「男性のカード」(絵札のJとK) に変わっているのです! さまざまな点で「原案」とは異なりますが、 特に、次の点が注目です。 ・最初に4枚ずつを別々に示し、 これらを交互に混ぜる形をはっきり見せていること。 ・単なる「ビックリ箱」的な一段現象でなく、 途中で何段階か現象を挟んで、流れを作り出していること。 ・演出を加えてストーリーマジックに仕上げ、 話として面白くしたのみならず、 現象の意味合いもハッキリさせたこと。
4.ロジカルテスト 「4枚の2」と「4枚の8」があります。 「2と8を足すといくつ?」「10!」「その通り」と 2つの山を重ねて配っていくと、何故か「枚数」が 10枚に増えています! 「10から2を引くと?」「8?」「正解!」と、 2枚を抜き去ってから、 8枚のカードを表向きに示していくと… なんと、同一スートの「A、2、3…7、8」 という順列のカードに変化しているのです。 「ロジカル・レッスン」 (JCワグナー&シド・セガール:さらに原案は ジェニングス「ロジカル・コンクルージョン」)の改案。 これを、よりシンプルで、演じやすくしています。 ロジカルとイロジカルの境目を縫うような、 奇妙でとぼけた、ナンセンスな味のあるトリック。 演じていて楽しく、観客のウケも非常に良いので、 オススメです。
5.コンパス 矢印の描かれたボードが、観客のカードを探し出したり、 予言と一致するカードを指し示していたり!? ボードの周り4箇所に、観客が指定した通りにカードを 並べているのに、それでも現象が起こるところがミソ。 いろいろと応用が利く、風変わりなアイデアを、 いくつかの手順・使い方の例とともに紹介。
6.ウィッシュフル これは、恐らくあまり例のない試み なのではないでしょうか? 「ダウン・アンダー」の操作を、 「観客自身が良く混ぜたパケット」を使って行わせ、 それでも、選ばれたカードが現れる… 本来「ありえない」現象を、狡猾なサトルティによって 見事に成立させている、ゆうき流の「頭のいい」トリックです。 2人の観客がそれぞれ選んだカードを、 それぞれの観客自身が、自らの手で探し当ててしまいます。 「花占い」のセリフで彩られた、 演出効果抜群の作品でもありますので、ぜひ、ご賞味ください。
7.エコ・ロケーション 2人の観客が選んだカードを当てる 「インポシブル・カードロケーション」の一種です。 観客が自由に選んで覚え、山に戻して よくシャフルしたカードを、ズバリと当ててしまう… しかも2回も! フォースでもなく、 しかもそのカードは好きな場所に戻され、さらにそのまま、 」観客自身の手でよく混ぜられてしまうわけです。 最初に見た時、「これで当たるわけがない、 何かの冗談かな」と思っていたら、 本当に当たったんでビックリしました! 知らなければ本当に不思議、 まさに不可能なカード当てです。
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